イタリア大統領が11日にも次期首相指名へ ジェンティローニ外相が有力視
イタリアのマッタレッラ大統領(写真:AFP)
(共同)イタリアのマッタレッラ大統領は10日夜、辞表を提出したレンツィ首相(41)の後任や総選挙実施を巡る与野党との協議を終えました。11日にも次期首相を指名し、組閣を要請するとみられます。
マッタレッラ氏は協議終了後の記者会見で「新たな政権を短時間で発足させる必要があります。政治危機の解決に必要な対策を取る」と強調しました。次期首相候補にはジェンティローニ外相(62)が有力視され、パドアン経済財務相(66)も候補に挙がります。
新政権は、総選挙実施のための選挙制度の整備や同国中部で起きた地震の被災地再建支援、イタリアが議長国を務める来年5月開催の先進7カ国(G7)首脳会議など重要な国際日程が優先課題です。
4日の国民投票で敗北したレンツィ氏は、7日に辞表を提出しました。既存政治を批判し、反対派を先導した新興の政治組織「五つ星運動」など主要野党は、早期の総選挙実施を求めています。